AKEINS REPORT

No Reason Coca-Cola Presents
桑田佳祐 全国ドームツアー2002
「けいすけさん、色々と大変ねぇ。」

2002年12月14日(土) in 大阪ドーム
開演:18:41 終演:21:30

    〜セットリスト〜

  1. HOLD ON(It's Alright)
  2. 或る日路上で
  3. 地下室のメロディ

    【MC】

  4. しゃアない節
  5. エロスで殺して(ROCK ON)
  6. 哀しみのプリズナー
  7. 路傍の家にて
  8. スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)
  9. 悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)
  10. 白い恋人達

    【ALL MY LOVING/THE BEATLES〜MC&メンバー紹介】

  11. BLUE MONDAY
  12. 東京ジプシー・ローズ
  13. 東京
  14. 影法師

    【MC】

  15. どん底のブルース
  16. 真夜中のダンディー
  17. ROCK AND ROLL HERO
  18. JAIL〜奇妙な果実〜
  19. BLUE〜こんな夜には踊れない
  20. ハートに無礼美人(Get out of my Chevvy)
  21. 質量とエネルギーの等価性
    〜ENCORE〜

  1. 夏の日の少年
  2. 可愛いミーナ
  3. 波乗りジョニー

    【MC】

  4. 誰かの風の跡
  5. 祭りのあと

 

2002年の後半はオリジナルアルバム発表にベストアルバム・DVD発売、そして全国ツアーと桑田佳祐のソロ活動が一番充実していた時期でした。そんな中、私はホームページとインターネットと携帯電話をやめて大学受験集中モードに突入していましたが、いくら目標があると言えどもやはり”昨日の続きの今日”がひたすら単調に続いていくだけの毎日は想像以上に見えないダメージを与え、気がつけば徐々に自分のココロが乱れていき・・・このライブツアーの時期は精神状態が正直かなり悪かったです。このライブ自体も当初は(あんなに好きな桑田さんなのに)あまり行きたいと思わなくて誰かに譲ろうと思っていたのですけれども、これ以上毎日勉強するのは耐えられなくて気分転換として行くことに決めました。

もっともチケット自体は7月の時点ですでに振り込みは完了していたのですが、そのときはまだ5ヶ月も先のことだったんで実感が全く沸いていませんでした。インターネットも9月から自発的にやめたんで『ROCK AND ROLL HERO』の収録曲はタイトルが羅列されたワッツインの表紙で初めて知ることになります。情報過疎というのは恐いものでPV集発売も『素敵な未来を見て欲しい』も何それ!?って感じで物事の趨勢をただ眺めているしかないだけという空しさ・・・

だけどサザン好きの血というものは何年も惚れ込んでいただけあって健在でした。『ROCK AND ROLL HERO』もこの頃は毎日聞いていて、特に「地下室のメロディ」がすごく好きでこればっかリピートしていたような気がします。12月に入って本屋さんへ足を運んでみると「月刊カドカワ」が丸ごと桑田特集だったり「別冊宝島」のサザン特集本も発売されていて、それらを読んでいると自然とファン魂が加速していきました。そしてライブ数日前には久しぶりに”楽しい”という感情が渦巻いてきて恋人と再会するかのようにライブをひたすら心待ちにしている自分がいたのです。

そして当日・・・実はこの日は14時から大阪ドーム内のレストランで私がとてもお世話になっている方主催のオフ会があって、その会にはHP休止前から「行く」とお伝えしていたので参加することになっていました。あまりに楽しみだったせいか12時にはすでに大阪ドームに着いてしまって・・・参加者の中にはうちの「素顔で喋らせてBBS」の仲間がたくさんいて・・・会う人会う人に励ましのメッセージもいただきまして、かなり恐縮しきっていた記憶があります。

オフ会が終わり、みんなでプリクラを撮っていざ会場内へ。そこには一緒に行こうと約束していた大検時代の友達の姿が。この人にはもうお世話になりっぱなしだったんで前からずっと「チケット代いらないよー」と言っていました。感謝の意を込めてというのもありますが、桑田のライブを生でぜひ一度見て欲しかったというのもあります。だんだん本番の時間が近づいてきます・・・もう心臓が爆発しそう・・・席なんてものすごく遠いです。スクリーンがやっと見えるくらいで、ステージなんて望遠鏡で見ても動きを察知するのは難しい。そんな環境でも憧れのスターに会えるということはとても至福なことなのです。

ついに客電が落ちてメンバーと桑田が登場してきます。そしてものすごく普通に一曲目『HOLD ON』が始まります。このライブの瞬間だけは現実逃避に成功して全体的に楽しい時を過ごせたのですが、『悲しい気持ち』や『波乗りジョニー』など楽しい系の曲は正直まともに聴けなかったです。『ROCK AND ROLL HERO』の曲はすごく楽しかったんだけど、『白い恋人達』や『可愛いミーナ』とかそーいう系の曲を聞いていると現実の自分の状況に曲が持つ世界観を照らし合わせてしまって、もうこんな自分がイヤになって・・・受験期特有のうつモードになってしまっていました。

そんな中、心に響いたのが『どん底のブルース』。「♪嗚呼人間なんて嫌だ」・・・この曲、あまりにリアルすぎてCDで聞くときは当時はいつも飛ばしてたんです。だけどこのライブの時の『どん底のブルース』はちょっと違った。少なくとも聞く気にはなれた。どうしてだろう・・・あとアンコールの『誰かの風の跡』がやたらとせつなく感じました。もうライブが終わりに近づいているっていうのもありましたし、それ以上に何もかも全部が終わっちゃうのかな・・・という感じがして・・・

帰り・・・大阪ドームの近くにあるロイヤルホストへ行ってライブ後なのにも関わらず友達と重たい話をしていた記憶があります。帰り道に友達が「どん底のブルースに\5000」と言っていたのが印象に残っています。不思議なことにこのライブは日が経つにつれて興奮が倍加していきました。桑田さんの気遣いとか「大阪Love you!!」と何回も叫んでくれたことがとても嬉しかったのです。絶不調の自分を闇から救ってくれた感じがして・・・もうあのときはまさに神にもすがる思いでした。

そして次の日からまた勉学の日々が続きます。サザンのライブやイベントというのはほとんど楽しい思い出しかないんですけれども、このライブは精神状態が辛かったので生々しい思いが胸に残っています。しかしライブの音楽的な内容はサザン含めて間違いなく最高峰です!!素晴らしすぎるライブだっただけに今にして思えばもったいない気持ちでいっぱいです。

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