
2000年12月27日(水) in 横浜アリーナ
開演:19:11 終演:22:04

あの茅ヶ崎ライブが終わってからというもの私は大検予備校へと通い始めて新しい人生を歩んでいた。最初はもう大変だったのだけれども、持ち前の気力で必死にへばりついているといった感じで毎日を過ごしていた矢先に年越しライブ「ゴン太君のつどい」開催の知らせが舞い込んできた。
サザンに逢いたいというのはもちろんのこと、自分として”人生のけじめ”をつけたいというのもあって、このライブは何としてでも行きたいと早くからひとり熱望していた。実は前年の「晴れ着 DE ポン」もチケットを当てていたのだけどある事情で行けなくなって、その分「今年こそは!!!」と祈るようにFC優先チケットが入手できるのを待ち望んでいたものだ。そしてローソンのロッピーで当選したことを知ったときの嬉しさといったら・・・!まさに宝物を手にしたかのような気持ちであった。
2000年は自分的に激動な1年でいろんなことがあったけど、希望が持てたのはやっぱりサザンオールスターズのおかげであり・・・サザンがもしいなかったら今頃自分は何をやっているんだろう?と思索をずっと巡らせていた。そして本番当日・・・毎度のコトながら緊張とドキドキ感で前日はあまり眠ることができなかった。
飛行機で羽田→新横浜へと移動して、最初に横浜アリーナの中へ入った感想は「想像していたより大きくないな」。いつもテレビで見てる横浜アリーナはとてつもなく大きなイメージがあったのだけれど、いざ行ってみるとだだっ広いというわけでは決してなかった。今回の席はアリーナ席(横浜アリーナでのアリーナ席=他会場でのスタンド席)と言えど比較的ステージに近かったのでそれだけでもかなり興奮してきて今か今かと開演時間を待ち焦がれていた。ちなみにこのときにライブ前に流れていたBGMは宇多田ヒカルや倉木麻衣など2000年にヒットしたJ-POPばっかりだったことを記憶している。サザンのライブにて邦楽BGMがかかるのは非常に珍しい。なので飽きることなく開演までの時間を楽しむことができたものだ。
そしてついに客電が落ちて・・・スターウォーズのテーマに乗せて今回のライブのタイトルロゴが画面いっぱいを覆った後に、ステージ後方からメンバーが一列を成してプロレスチックに入場。このオープニングは否応なく期待感がどんどん高まってくる。さぁ1曲目・・・キーボードが鳴り響く・・・この曲は何?聞いたことないアレンジだよ?うーん、こんな曲あったっけ?なんてずっと考えていて聞こえてきたのが・・・「♪(ジャーンジャーンジャ〜〜〜ン) メ〜リケン情緒は涙のカラー〜」・・・・この演出にはマジで感動して大泣きしてしまった。そう、1曲目は「メリケン情緒は涙のカラー」。実はこのアレンジは4年前の「牛」と一緒なのだけれども、その当時はまだ「牛」のアレンジを聞いたことがなかったんでそれだけに余計に感動してしまった。いま、この瞬間サザンとつながっていられてることがとても嬉しかったし、この1年のことを振り返ってもなんだか泣けてきた。
次の「ネオ・ブラボー!!」もライブではもうやらないと思っていただけにかなり意外だった。そして31日は年越し曲になるであろう「希望の轍」が何よりも最高の一言!!今思えばライブでずっと涙が止まらなかったのはこの「ゴン太君のつどい」と「栄光のDISCO&SOUL」だけで、特にこのライブは最初から最後までとにかく感動しきっていた記憶がある。
MCが終わって4曲目からは『バラッド3』コーナー。スクリーンには音楽番組みたいに画面下に歌詞が出ていた。こうして歌詞が出るようになったのはこのライブから。ちなみに私が行った初日とテレビで放送された最終日では若干曲順が違う。珠玉のバラッドが続いていつの間にか2度目のMCへ。このライブはタイトルがネットで公募されていて、そのときに寄せられた珍タイトルなどを画面で紹介していた。私も気合いを入れて確かものすごく真面目なタイトルで応募したような・・・
続いて『唐人物語』から中盤スタート。フルートで始まるイントロが背筋ゾクゾクものだ。あと映像もかなり凝っていたのが印象的だった。場面変わって『よどみ萎え、枯れて舞え』からはちょっとしたマニアックゾーンへ突入。初日の時点で「♪chap chap chap」とリズムに合わせて手を上に挙げていたのは周りを見渡しても私だけだったことは今でも少し誇り。『ゆけ!!力道山』の「♪僕は力道山〜」と歌い始めると同時にスクリーンに力道山の写真が大きく出てくる演出も効果的で非常にGoodだ。
そんなこんなでライブも終盤に差し掛かってきた。『私の世紀末カルテ』の映像はとにかくお見事。ライブ2日後に放送されたフジテレビ「桑田佳祐の音楽寅さん」でも『私の世紀末カルテ』をやっていて同じような感じで時事映像を交えながらVTRが作られていたけど、アミューズが作ったライブ版のほうが断然よかった。次の曲『この青い空、みどり』はアリーナへ行く前に偶然ホテルのロビーで流れていた曲で・・・この曲を聞くとダイレクトに17歳の秋〜冬を思い出してせつなくなってしまう。
最後の盛り上がりコーナーはテレビで見るのとはやっぱり雰囲気が全然違う。テレビだと頭の中でどこか評論家チックに冷静に見てしまいがちだけれども、生で見ると興奮と共にすっごい幸福感が・・・・ラストのラストに「今年辛かった人も来年はがんばろ〜」と叫んでいた桑田に当時はものすごく励まされたものだ。本当にありがとう、サザンオールスターズ。このライブを最後にサザンは2003年・夏までの2年半、活動を休止することとなる。
年が明けて・・・『SIGHT』という雑誌の2001年2月号(表紙はマスクを被った桑田佳祐)に年越しライブの舞台裏特集が掲載されていた。実はこのときの桑田の精神状態というのは相当崖っぷちで・・・スーパースターの苦悩が生々しく記されていて、この特集と合わせて読むとこのライブの真髄が味わえるかもしれない。
P.S. 昔書いた『ファンによるファンのためのサザンオールスターズ−サザンは愛だ−』という本ではこのライブを今まで見た中で一番良かったと豪語しちゃってる自分がいる。その理由は・・・本参照ということで・・・ものすごく単純な理由だ。