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ISBN 978-4-04-704140-0英語「超応用」を一日30分!
尾崎 哲夫
角川書店 2003-08-10
[角川oneテーマ21 B46]

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約一ヶ月前、BOOK REVIEW 91 尾崎哲夫『英語「超基本」を一日30分!』にて
中学レベルの総復習に最適な教養新書をここにご紹介した。

今回ご紹介するのはその続編にあたる英語学習書だ。
前回の作品のクオリティがかなり良かったので、どうしても私は続編に触れたくなり衝動買いしてしまった一冊である。

さてこの続編、タイトルに「超応用」ともあるように前作よりも内容がレベルアップしている。
ボリュームは前作よりも若干少なめなのだが、その分密度はかなり濃く、
構成も全く同じなので、ショットバー感覚でちょっとずつ読み進めることが出来るのが大きな特徴だ。
気になる難易度は高校卒業程度、英検で言うならば2級、TOEICで言えば基礎レベルといったところだろうか。

となると換言すればこの程度の内容ならば大学生は軽々とクリアしなければならないということだ。
ところが現場を直視してみると大学生の英語力はあまり芳しくない、と私は自戒を込めて感じてしまう。
(だからこういった類の本がベストセラーとなるのである。
 もちろん英文学専攻など英語を専門に扱う学科に在籍している学生ならば話は別だ)

私の在籍する学部にも90分間全編英語の講義があって私も受講していたのだけれども、
単位習得の際には"大人の事情"で何とかなってしまうことが多い。
しかしやはりその英語力的なごまかしはキャンパスの中でしか通用しないのも現実だ。
コンピュータや簿記などの資格は社会人になってもいくらでも習得できるが、
英語だけはプライベートを売ってでも出来るだけ大学生のうちからやっておいたほうがイイに決まってる。

昔、ある英語の先生が「英語は才能ではない」と言い切った。
逆に言えば苦手意識を払拭して努力しさえすれば、ある程度の時点にまでは誰でも到達できるというわけだ。
目的さえしっかりしていれば手段は一切問われない。それが英語の世界。
ならば効果不明な高額テキストよりも廉価で効率の良いこの新書判の学習書をあえて私は捧げたい。

中身が薄いようで濃い納得の一冊。

ISBN 978-4-04-704064-9英語「超基本」を一日30分!
尾崎 哲夫
角川書店 2002-01-10
[角川oneテーマ21 B18]

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英語参考書は出版業界の中でも最も競争が激しい分野である。
それ故に市場原理が働き自動的に悪書が駆逐されるので、
他言語と違って書店のメイン棚には基本的に良書しか陳列されていない。
(ちなみに中国語などではまともな参考書が皆無に等しいようだ)

なので売り上げランキングとクオリティというのは英語参考書に限っては比例する。
(ただし一般書に関してはランキングと質はほとんど比例しないので注意が必要)
後は個々人の生理レベルの問題に過ぎないのである。

今回ご紹介する本は新書という形態ながら20万部も売れたベストセラーだ。
参考書の装丁をとらずにこれだけ売れたというのだからやはり質は保証されているに違いない。

しかしタイトルが私の苦手な「時間+到達目標」系だったのが若干気がかりだった。
「○時間で合格!」系は経験的にあまりいい本はなかったので一瞬不安感が頭を取り巻いたが、
105円[ブックオフ]という安さも手伝って勇気を持って私は買うことにした。

が、(著者には失礼だが)これが意外にいい本なのである。
説明分は簡潔で、例文は読みやすい上に、駆け足でどんどん読み進めていくことが可能なのだ。
かといって内容が薄いわけでもなく、必要最低限の知識がコンパクトにまとめられていて、
英語の入り口に当たるエッセンスを本書で存分に吸収することが出来る。

内容は英検でいえば3級ぐらい、言うならば中学英語の総復習で、
TOEICやTOEFLに挑む大学生には少し物足りないかもしれない。
しかし英語というのは母語でないので常に触れていないとすぐに錆び付いてしまい、
一度錆び付いてしまうと夢よもう一度というわけにはなかなかいかなくなってしまう。
そんなときにせめて"英語特有のノリ"を取り戻すだけでもこの本は充分に使えるのではないだろうか。

時間が空いたときにぶらりと古本屋へ行くと思わぬ掘り出し物があるものだ。
内容が平易だからといって舐めてかからないで、一度真剣に読んでみると良い。
そうすれば今までは当たり前すぎて見えなかった何かが眼前に現れてくるにちがいない。

英語を学ぶにあたっての入り口にいる人へオススメな一冊。

ISBN 978-4-344-40689-6爆笑問題・パックンの読むだけで英語がわかる本
爆笑問題 パトリック・ハーラン
幻冬舎 2005-08-05
[幻冬舎文庫 は-7-8]

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書店の英語学習コーナーへ行くと星の数ほどの参考書が陳列されている。
しかしどの本を開いても飛び出してくるキャッチフレーズは
「これさえやればバッチリ」「最強の学習法」「的中率ナンバーワン」...
そして英語の出来ない人たちは参考書の自転車操業を無限ループで繰り返す。
(実際は余程の欠陥がない限りどの本も同じような内容なのだが)

今回紹介するこの本も「読むだけで英語がわかる」という
実に勇ましい麻薬じみたフレーズをタイトルに冠している。
「ひょっとしたら今度こそ...」と思いを巡らせる諸氏もいるかもしれない。

結論から言えばこの本を読んだって別にTOEICのスコアは上がらないし、
知性が劇的に向上するわけでもなければ、英語を話せるようにもなれない。
そんな言わば"おもちゃ"な本でも参考書と遜色ないほどの魅力を放っているのは
著者である爆笑問題の知的センスや独特な「笑い」の存在だろう。

本書は日米を比較しながら漫才調で英語のおもしろさを伝えた一冊だ。
爆笑問題と「パックンマックン」パックンの東京漫才テイストの掛け合いは
大阪人の私でも思わず吹き出してしまうほどおもしろい。

が、いかんせん下ネタが多い(別に悪いわけではない)。
米国人が喜びそうなストレートで下品な下ネタが満載だ。
あえて訳出はしないが、例文を挙げてみると...


Ota was picking my nose. (p34 進行形)
I have been vomiting since I ate cockroach. (p49 完了形)
You don't have to ride the train naked. (p60 助動詞)
Which is her favorite whip? (p74 疑問文)


ちなみにここで扱われている文法事項は中学校で習う超基本レベル。
なので英語の知識がゼロでもスラスラと読み進められる。
しかも"笑い"も付いているので英語にまつわる周縁知識までをも習得できる。

大学生が読んだら少し物足りなさを感じてしまうかもしれないが、
英語を学び始めた中学生にはぜひオススメしたい一冊。

学びの世界でも「楽しむ」ことはとても大切なことであり、
雁字搦めの受験戦争には絶対に溺れないで欲しい。
...そんな気持ちを込めて私はこの本を推薦したい。

2008年4月

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