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ISBN 978-4-04-704163-9養生の実技-つよいカラダでなく-
五木 寛之
角川書店 2004-12-10
[角川oneテーマ21 A36]

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50年間、身体の故障を数多く抱えながらも病院へ足を運んだことのない
著者が自身の体験談をもとに世に蔓延する健康の定義を一蹴した一冊。

この本に書かれている「養生の実技」は実に非科学的である。
何の医学的根拠も持たない上に著者の直感的な独断と偏見にすぎない。
もしかしたら人を不健康の沼に陥れてしまう危険性もなくはない。
しかしこれらの実技にギラギラとした生命力が漲っているのはなぜだろう。

「食物をよく噛むことは実は消化器官の機能を退化させている」
「風邪には効用があり、むしろ風邪はひいたほうがよい」
「癌は手が付けられないほど悪化した末期に発見されるほうが望ましい」

人間はもともと健康志向である存在だが、
その「健康」とは果たしてどういった状態のことを指すのか。
「健康」を志向するよりもむしろ「不健康」を容認するほうが
私たちはもっと「健康」に生きることができるのではないだろうか。

「健康」と「不健康」の距離をこの本を契機に
改めて見つめ直してみるのもいいかもしれない。
あなたが考える「健康」は「健康」ではないのかもしれないのだから。

2008年4月

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