![]() | 英語「超基本」を一日30分! 尾崎 哲夫 角川書店 2002-01-10 [角川oneテーマ21 B18] by G-Tools |
英語参考書は出版業界の中でも最も競争が激しい分野である。
それ故に市場原理が働き自動的に悪書が駆逐されるので、
他言語と違って書店のメイン棚には基本的に良書しか陳列されていない。
(ちなみに中国語などではまともな参考書が皆無に等しいようだ)
なので売り上げランキングとクオリティというのは英語参考書に限っては比例する。
(ただし一般書に関してはランキングと質はほとんど比例しないので注意が必要)
後は個々人の生理レベルの問題に過ぎないのである。
今回ご紹介する本は新書という形態ながら20万部も売れたベストセラーだ。
参考書の装丁をとらずにこれだけ売れたというのだからやはり質は保証されているに違いない。
しかしタイトルが私の苦手な「時間+到達目標」系だったのが若干気がかりだった。
「○時間で合格!」系は経験的にあまりいい本はなかったので一瞬不安感が頭を取り巻いたが、
105円[ブックオフ]という安さも手伝って勇気を持って私は買うことにした。
が、(著者には失礼だが)これが意外にいい本なのである。
説明分は簡潔で、例文は読みやすい上に、駆け足でどんどん読み進めていくことが可能なのだ。
かといって内容が薄いわけでもなく、必要最低限の知識がコンパクトにまとめられていて、
英語の入り口に当たるエッセンスを本書で存分に吸収することが出来る。
内容は英検でいえば3級ぐらい、言うならば中学英語の総復習で、
TOEICやTOEFLに挑む大学生には少し物足りないかもしれない。
しかし英語というのは母語でないので常に触れていないとすぐに錆び付いてしまい、
一度錆び付いてしまうと夢よもう一度というわけにはなかなかいかなくなってしまう。
そんなときにせめて"英語特有のノリ"を取り戻すだけでもこの本は充分に使えるのではないだろうか。
時間が空いたときにぶらりと古本屋へ行くと思わぬ掘り出し物があるものだ。
内容が平易だからといって舐めてかからないで、一度真剣に読んでみると良い。
そうすれば今までは当たり前すぎて見えなかった何かが眼前に現れてくるにちがいない。
英語を学ぶにあたっての入り口にいる人へオススメな一冊。


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