![]() | 大学で何を学ぶか 自分を発見するキャンパス・ライフ 加藤 諦三 光文社 1961-08-20 [カッパ・ブックス 2-33] by G-Tools |
今回は前回とほぼ同じタイトルの書籍をご紹介したい。
隅谷三喜男『大学でなにを学ぶか』が教壇から生徒に教え諭すような教育論的な本だとすれば、
今回ご紹介する加藤諦三『大学で何を学ぶか』はどちらかというと人生論的な要素が強い本だ。
大学生活というのは天使も魔物も犇めく「なんでもアリ」な世界である。
それだけにある程度のセーブ機能というのを心の中に有していなければ、
いざ社会へ出たときに取り返しのつかない事態となってしまう危険性も否めない。
例えば何よりも学問を優先させて日々勉強に没頭したのはいいが、
気が付けばそれだけで青春が終わってしまっていてコミュニケーション力もままならない、
ということになるとその後の人生のQOLが格段に下がることになってしまう。
その逆に毎日がDJ OZMAのようなアゲアゲな日々で遊びに困ることが全くなくても、
何の資格も教養もなければこの厳しい社会で生き残っていくことは年を重ねるに連れ難しくなっていく。
つまりは程良く自分をセーブしながら、様々なファクターの均衡を上手にとっていくことが
大学生活の4年間を成功させる"決め手"となっていくわけであり、
"秀才"な面と"バカ"な面のバランス感覚が何よりも大切となってくる。
本書はそんな適切なバランス感覚を養うための処方箋のような存在だ。
大学生にとって最も身近な存在である講義や読書・人間・進路・生活の意味を
各章毎に深く掘り下げていっていて、生きるための指針を余すことなく私たちに提示している。
なかなか表立って「人生とは...」と語られる機会が現代のキャンパスではなかなかないだけあって、
少々堅気な説教ではあるものの最後まで読んでみようという気持ちになってしまうのが不思議だ。
実は私、本書は今から7年前に初めて読んだ。
学校の近くにあった大きな書店にたまたま本書が置いてあるのを発見して
衝動的に買ってしまったのだけども、今でも印象に残っている本の中の一つだ。
(友達が大学へ入学したときは確かこの本を贈った記憶がある)
大学生よりもむしろ大学を志す高校生や受験生にお勧めしたい本かもしれない。
「生存の向上を、そのままもう一度質の高い生活に
結びつけていく能力を養うところが大学だろう」 (p159)
この世の中に仕事はいくらでもある以上、生きていくだけならば大学なんていらない。
しかしやっぱり良い生活はしたい。ホリエモンほどでなくともお金は欲しい。
悲しい思いはしたくない。毎日笑っていられたら最高だ...
大学について真剣に考えてみたいあなたに捧ぐ一冊。


僕もこの本を読んだことがあります。ちょうど大学に入る前でした。この本を読んで、大学生活への期待がたかまりました。大学生活をどのように過ごすべきかについて、考えさせられましたし、良い視点を提供してくれた気がします。しかし、記憶が曖昧ですが、この本には「講義中にノートをとらなくてよい」ということが書いてあった気がします。僕は、それを1年の春学期に実行し、テスト前に困った記憶があります(笑
>KOZYさん
おぉそうですか!共感してくださる方がいて嬉しいです☆
この本は全体的にかなり理想的なことが書かれているので、
現実に即して考えていくと齟齬が生じるところも時にあったり・・・
「講義中にノートをとらなくてよい」っていうのは
ノートをとることに没頭しすぎるぐらいなら
ノートをとらずに体で内容を覚えろ的な内容だったと思います。
僕は黒板を完全に無視してノートを勝手に自分で書き換える派なんで、
他人が見ても解読不可となってます(笑)