BOOK REVIEW 22 佐藤雅彦『四国はどこまで入れ替え可能か』

ISBN 978-4-10-123341-3四国はどこまで入れ換え可能か
佐藤 雅彦
新潮社 2005-11-01
[新潮文庫 さ-59-1]

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突然だがみなさんにある命題をお尋ねしたい。
「四国はどこまで入れ替え可能か」

四国といえば日本列島を構成する本土四島の一つであり、
島の形状も日本人ならば知らない人はいないはずだ。

では四国を一度北海道と入れ替えてみたらどんな日本列島になるだろう。
実際に入れ替えてみると凸凹でアンバランスな形状になってしまい、
今流行の言葉を拝借すれば列島が「美しい国」でなくなってしまう。

北海道がダメなら九州と入れ替えてみたらどうだろう。
実際に入れ替えてみるとなかなか悪くはない。結構イケるかもしれない。

ならば次は○○と入れ替えてみては...
この結果は地図付きで本に載っているのであなたの目で確かめて欲しい。
私は見た瞬間爆笑してしまい、買う予定もないのに即レジへ走ってしまった。

本著は「四国はどこまで入れ替え可能か」についてひたすら考えている本ではない。
こんなことを真剣に考えたところで社会に何のプラスももたらさない。
このように誰も想像しないような事象にスポットを当て、
それをナンセンスな発想や解釈で楽しんでいくのが本著の主旨である。

漫画のようで漫画でない視覚的な演出が全編において成されており、
じわじわと漢方薬のようにこみ上げてくる笑いは新鮮そのもの。
このおもしろさは文章ではなかなか伝えきれないものがあるので、
ぜひ実際に手にとってそのパラレルな世界を体感して欲しい。

都会のストレスから逃れて脱力したいときにオススメの一冊。

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